第9話:問題スタッフへの対処法|一人で抱え込まないマネジメント
「あのスタッフ、どうしたらいいんだろう」
正直に言うと、これがいちばんしんどいマネジメントです。売上が下がるより、人の問題の方が消耗します。
でも「問題スタッフ」と決めつけて動くと、たいてい対応がぶれます。感情が先に立つと、見えているものしか見えなくなるからです。
私は現在も外資系ラグジュアリーブランドでプレーイングマネージャーとして現場に立ち続けています。「問題」と見えた時ほど、最初から人格ではなく行動を見ることが大切です。
最初の一手3つ
①行動を具体的に確認する
何が・いつ・どの場面で起きているのかを整理します。
「なんとなく問題がある」ではなく、事実として確認できるレベルに落とし込みます。「遅刻が週3回続いている」「お客様対応の後にクレームが来た」「チームの雰囲気が変わったのはあの発言から」——具体的になるほど、感情ではなく事実に向き合えます。
②本人と対話する
いきなり結論を出さず、本人の認識や事情を聞きます。
背景に業務量の問題・体調・プライベートの事情があることも多いです。「最近どう?」の一言から始めるだけで、見えていなかった事情が出てくることがあります。詰めるのではなく、一緒に原因を探すスタンスで向き合います。
③個人の問題か構造の問題かを分ける
その人だけの問題なのか、チーム全体の構造の問題なのかを分けて見ます。
たとえば遅刻が続いているスタッフがいる場合、体調や業務過多が背景にあることがあります。個人を責める前に「なぜそうなっているか」を確認することで、対応の方向が変わります。
注意すべきことと支援すべきことを分ける
行動の事実を押さえると、2つに分かれます。
注意すべきこと👇
- チームや職場に明らかに悪影響を与えている行動
- 繰り返し指摘しても改善されない行動
支援すべきこと👇
- 本人が気づいていないだけの行動
- 環境や状況が原因になっている行動
この2つを混同すると、支援すべきスタッフを追い詰めることになります。
一人で抱え込まない
マネージャーが一人で全部対処しようとすると、判断が偏りやすくなります。必要なら上長や関係者と共有しながら進める。これがマネージャー自身を守ることにもなります。
「問題」とラベルを貼る前に、事実を見て、本人と話す——この順番だけで、対応はかなり楽になります。
まとめ
- ✅「問題スタッフ」と決めつける前に事実を切り分ける
- ✅ 行動を具体的に確認する——何が・いつ・どの場面で
- ✅ 本人と対話する——背景に見えていない事情がある
- ✅ 個人の問題か構造の問題かを分けて見る
- ✅ 注意すべきことと支援すべきことを混同しない
- ✅ 一人で抱え込まず上長・関係者と共有する
📋 明日からできること
✅ 「問題」と感じたスタッフの行動を事実として書き出す:何が・いつ・どの場面で起きているかを整理するだけで対応の方向が見えてくる
✅ 本人に「最近どう?」と声をかけてみる:決めつけず話を聞くだけで、見えていなかった背景が出てくることがある
📖 次回予告
【チームマネジメントシリーズ 第10話】
プレーイングマネージャーとして
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